初心、RPAを学ぶ:第4回「RPAのソフトを選ぼう!」

■前回までのあらすじ
RPAの導入前に、「業務の棚卸し」が重要なこと、RPAには3つのタイプがあることを知った初心(はつこ)さん。次はどんなソフトがあるのかを調べるようです。

初心さん

業務の目的も、導入部署も、どんな業務を自動化するかも社内で話し合った! そろそろソフトを選ぼうかな。

ゼロからわかる!RPAと導入のコツ

「RPAとは?」「RPA導入を考えているけれど、どうすればいいのかわからない」といった方に向けて、わかりやすく解説した資料です。

目次

RPAの各種ソフトの特徴を知ろう

RPAソフトは各社から様々なものが発売されています。それぞれ特徴がありますが、大きなポイントは「国内製」か「海外製」かです。
国内製のものはサポートやUIが日本語でわかりやすいというメリットがあります。海外製のものは導入している企業が世界各国にいるため、事例が豊富です。一方、サポートやマニュアルが日本語でサポートしていない部分があることも。

ここでは国内で使用されている代表的なソフト3つの特徴を簡単にご紹介します。

WinActor(ウィンアクター)
デスクトップ型RPAとして、国内で最も使用されているソフト
NTTグループにより開発・利用された純国産RPA*ソリューションで、マニュアルやサポートはすべて日本語です。ユーザー同士が知識やノウハウを共有する「ユーザーフォーラム」も用意されていて、疑問が沸いた時に質問しやすい環境が整っています。1台から導入することができるため、省コストで導入することが可能です。

UiPath(ユーアイパス)
世界的なシェアを誇る海外製ソフト。デスクトップ型とサーバ型を提供しています。
稼働ロボットの一元管理や人間による承認業務の組み込み、自動化業務におけるプロセスの可視化など多様なツールが用意されており、高い拡張性が特徴です。日本語のマニュアルも用意されていますが、海外製のため、一部表現やサポートが英語の場合があります。

Power Automate Desktop(パワーオートメイトデスクトップ)
Microsoft社が提供するデスクトップ型RPA。2021年3月より、Windows10ユーザーであれば無料で使用できるため、利用者が広がっています。
ただし、無料なのは個人PC内の利用のみ。また、office365のアカウントが必要なので、使用人数が多いとコストが高くなる可能性があります。

初心さん

それぞれ違いがあるんだなぁ。何を基準に選んだらいいんだろう?

最適なRPAソフトを選ぶコツ

数多くのソフトから1つを選び出すのは大変です。
そこで、これまで準備してきた「業務の目的」「導入部署」「どんな業務を自動化するか」そして「費用対効果」を加えてあらためて条件を絞り込みます。

初心さん

お金をかけてもいいのか、かけちゃダメなのかは大事! それに、お金をかけてでもやらなきゃいけないこともあるよね。

費用対効果とは、かけた費用に対してどれだけ効果が表れたかということです。

RPA導入の場合、効果について以下の項目が挙げられます。

自動化で減らせる人件費
●ミスや修正時間の削減効果

●削減した時間を他の業務に割り当てた効果

これらの総費用が、ツールの導入コスト(維持費)と導入のための人件費を上回っていれば、「費用対効果がある」と言えます。

たとえ高機能なソフトを導入したとしても、使いこなすのに時間がかかると人件費が効果を上回り、投資対効果が実感しづらいということになりかねません。また、安価なソフトを導入しても、サポートがまったくなく思い通りのロボットがつくれなければ、これも投資対効果が期待できません。

業務の目的」「導入部署」「どんな業務を自動化するか」そして「ツールの導入コスト(維持費)」「導入のための人件費」
これらをあわせて、費用対効果が得られるソフトを選びましょう。

RPA導入時チェック項目

  • RPA化する目的の確認
    • 「残業時間を●時間減らしたい」「人件費を●円分カットしたい」など具体的な数値目標もあわせて確認
  • RPAを導入する部署の確認
    • 何名体制か、セキュリティが求められるのか など
  • RPA化する業務について
    • 繰り返し作業か 人間の判断が求められないものか
  • ツールの導入コスト
  • ツールの維持費
  • ツールを導入するための人件費
    • その後の設定・運用などを行う人員や時間も含める
初心さん

このチェック項目がクリアできるRPAソフトがうちに最適ってわけだね!

もし担当者が選びきれない、という場合は外部の導入会社に相談するのもいいでしょう
RPA導入実績のあを支援する企業では、導入時や導入後に独自のサポートを行っているケースも多くあります。それらのサポートが自社にとってマッチするなら、専門家に頼る方が費用対効果も高くなることが期待できます。

まとめ

RPAソフトの特徴について、情報を入手しよう
● 国内で代表的なRPAソフトは「WinActor」「UiPath」「Power Automate Desktop」
● 費用対効果を考えよう
● RPA導入時チェック項目を整理してみる

つづく

【RPAツール徹底比較】自社に最適なRPAツールとは?

代表的なRPAツールである「WinActor」「UiPath」「Power Automate Desktop」、3つの特徴をまとめて比較しました。
特典として、それぞれのツールで同じ作業を自動化した比較動画のURLも掲載しています。
RPA導入にお悩みの方、ツール選定の決め手に欠ける方はぜひご活用ください。


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