■前回までのあらすじ
ずいぶん社内のRPA理解が進んだ初心さんの会社。そんな中、部長が少し言いづらそうに初心さんに相談を持ち掛けているようです…。
最近打合せで出てくるIT関係のカタカナ語、ちょっとわからないことが多くて…。こっそり教えてくれない?
RPAを導入する時って、パソコンやインフラの整理からしますもんね。じゃあ、社内の業務フローを整理する時によく出てくるIT用語を解説します!
ゼロからわかる!RPAと導入のコツ
「RPAとは?」「RPA導入を考えているけれど、どうすればいいのかわからない」といった方に向けて、わかりやすく解説した資料です。
掲載用語一覧
A-Z
AI AI-OCR API CPU Cookie DX HTML HTTP IP JavaScript OS Python RPA VBA VBS VPN WWW
あ~わ
インフラ オンプレミス キャッシュ クラウド コンポーネント サーバ シングルサインオン スクリプト データベース トラフィック バッチ処理 ブラウザ プログラミング プロトコル メモリ ライセンス リソース ルータ
実務でよく出てくるIT用語
A-Z
AI<Artificial Intelligence>(よみ:えーあい)
人工知能。広義では「人間と同じように考え、判断を行うプログラム」ですが、「人間と同じように」という表現の解釈や、それを実現するためのアプローチが複数あるため、複雑なテクノロジーとなっています。
現在のテクノロジーでは人間と同じ程度の情報量を学習・処理することは難しいため、特定の目的のためにプログラムされた人工知能が実用化されていくと予想されています。
AI-OCR(よみ:えーあい おーしーあーる)
OCRは、あらかじめ設定した活字や手書き文字などを画像データとして取り込み、編集可能なテキストデータに変換する技術(光学式文字認識)のこと。AI-OCRは設定外の活字にも対応し、学習することで対応範囲を広げていきます。
API<Application Programming Interface>(よみ:えーぴーあい)
ソフトウェアやアプリケーションを共有する仕組みのこと。開発者にとって、共有されているAPIを活用することで開発の手間を削減することができます。
閲覧したいWebサイトのWebサーバから発行されるテキストファイル。Webアプリがサーバ側の情報を引き出すためのキーや、ブラウザ側に保持させたい値を保存しておくための場所になります。
一度行ったことのあるサイトのログイン情報とかをブラウザが覚えているのはCookie機能のおかげですよ
CPU <Central Processing Unit>(よみ:しーぴーゆー)
中央処理装置。他の装置・回路の制御やデータの演算などを行います。単位はHz(ヘルツ)。IntelのCPUはWindowsをはじめ世界中のコンピュータに使用されています。
パソコンの頭の良さみたいなものです。いっぱいプログラムを動かしたり、重たいデータを動かしたりするには頭のいい(CPUの数値が高い)パソコンが必要になります
DX <Digital transformation>(よみ:でぃーえっくす)
企業や行政などの組織や活動、あるいは社会の仕組みや在り方、人々の暮らしなどがデジタル技術の導入と浸透により根本的に変革すること。
HTML<Hyper Text Markup Language>(よみ:えいちてぃーえむえる)
wwwを支える技術のひとつであるHTTPプロトコルによって伝送されるマークアップ言語。Webページをつくる言語。
HTTP<Hyper Text Transport Protocol>(よみ:えいちてぃーてぃーぴー)
インターネット上にデータを転送するための技術的なルール。WebブラウザはHTTP、あるいはHTTPSを使用し、ユーザが安全な方法でWebサイトにアクセスすることを可能にしています。
今はHTTPSが主流です。最後のSはSecure(セキュア・暗号化)のSで、「ちゃんとセキュリティ対策してますよ」ってことなんですよ
IP<Internet Protocol>(よみ:あいぴー)
インターネットを利用してデータを目的のコンピュータに届けるプロトコルのこと。IPによって接続された世界規模の巨大なコンピュータネットワークをインターネットと言います。
JavaScript(よみ:じゃばすくりぷと)
スクリプト言語のひとつで、ブラウザ上で動きのある動作をつくることができます。HTML内に埋め込むことで、Webページに様々な機能を加えることができるため、HTMLやCSSでは表現できない動作を作ることができます。(例:マウスの動きに合わせてウェブページのデザインが変化する など)
OS<Operating System>(よみ:おーえす)
WindowsやMac、Linux、Unixなどに代表される、端末やサーバを使用する上で必要な基本ソフトウェア。
Python(よみ:ぱいそん)
シンプルかつ比較的習得しやすい開発言語。機械学習や統計分析を得意とし、AI(人工知能)や深層学習の開発に用いられていることから、世界的に普及しています。また、汎用性が高く、Webアプリケーションやゲーム開発など、幅広い分野でも使用されています。
RPA<Robotic Process Automation>(よみ:あーるぴーえー)
「ロボットによる処理の自動化」のこと。ここでのロボットは「ソフトウェアロボット」のことで、ソフトウェアやアプリケーションが、設定された通りに自動で作業を処理します。(詳細はこちらの記事も参照)
VBA<Visual Basic for Applications>(よみ:ぶいびーえー)
Office製品で使用されている、マクロを作成するためのプログラミング言語。Office環境で使用する簡易プログラムのため、それ以外の環境では動作しません。
VBS<Visual Basic Script>(よみ:ぶいびーえす)
Windowsに標準搭載されているプログラミング言語。Webブラウザやサーバで使用するために、VBAをもとにしたプログラムで、JavaScriptと同様に主にHTML上で利用されます。
VPN<Virtual Private Network>(よみ:ぶいぴーえぬ)
意味は「仮想プライベートネットワーク」。仮想的な専用線をつくることでオンラインのプライバシーを守りながら、インターネットに接続することができます。企業内ネットワークの拠点間接続などに使われ、あたかも自社ネットワーク内部の通信のように遠隔地の拠点との通信が行えます。
WWW<World Wide Web>(よみ:だぶる だぶる だぶる)
世界中のサイト(ウェブサーバ)をハイパーテキストでつなぐシステムのこと。最近は「インターネット」「サイト」とほぼ同じ意味で使われることも多いです。
あ~わ
インフラ
「インフラストラクチャ<infrastructure>」は基盤、土台、下部構造などの意味。IT用語としては情報システムを稼動させる基盤となるコンピュータなどの機材、ソフトウェアやデータ、通信回線やネットワークなどの総体のことを指します。具体的には、パソコンやサーバ、プリンタなどの各種ハードウェア、インターネットやLANなどのネットワーク、データベースやOSのこと。
よく初心くんが「インフラが整ってない!」って怒ってるのは?
ネットのトラフィックが滞っててデータのやり取りがフリーズするんですよね。帯域幅広げてくれないかな…
?????
オンプレミス
システムの稼働やインフラの構築に必要となるサーバやネットワーク機器、ソフトウェアなどを自社で保有し運用する利用形態のこと。対義語としてクラウドサービスがあります。利用するサーバやネットワーク機器などを自由に選定できることがメリットです。
キャッシュ<Cache>
頻繁に使用するデータを記憶装置に保存しておくこと。また、その際に使われる高速な記憶装置や、複製されたデータそのもののこと。よく使うものだけを残しておくことでデータの読み込みを高速化したり、伝送量を削減したりしています。
時々古いデータが残ってたりするので、すぐに最新データを確認したい時はキャッシュクリア※してくださいね!
※キャッシュクリアの方法は、ご使用のウェブブラウザによって異なるため、別途ご確認ください。
クラウド<Cloud>
IT業界ではシステム構成図などを描く際に、ネットワークの向こう側にある外部のコンピュータやシステムなどをまとめて雲の形の絵記号で記す慣例があります。そこから派生し、コンピュータの機能や処理能力、ソフトウェア、データなどをインターネットなどの通信ネットワークを通じてサービスとして呼び出して遠隔から利用することをクラウドコンピューティングと言います。
コンポーネント<Component>
部品、成分、構成要素などの意味を持つ英単語。ITの分野では機器やソフトウェア、システムの構成する部品や要素などのことを意味します。
サーバ<Server>
データやサービスを提供するコンピュータのこと。ファイルの保管や共有、電子メールの管理、ブラウザにWebページの表示するためなどに利用されています。サーバから提供されるデータやサービスを受け取る端末は「クライアント」と呼ばれます。
シングルサインオン(SSO:Single Sign-On)
1度のユーザー認証だけで複数のシステム(業務アプリケーションやクラウドサービスなど)の利用が可能になる仕組みのこと。
通常、システムごとにユーザ認証が必要ですが、近年は業務上複数のシステムにアクセスすることが多く、この仕組みを導入することでユーザの手間を軽減することができます。
スクリプト<Script>
簡易なコンピュータプログラムのこと。プログラムを記述するための言語を「スクリプト言語」<scripting language>といいます。スクリプト言語として有名なものにJavaScriptやPythonがあります。
データベース<DataBase>
情報を蓄積し、検索が簡単に行えるようにした情報の集合のこと。
トラフィック<Traffic>
通信回線やネットワーク上で送受信される信号やデータのこと、あるいはその量や密度のこと。回線や通信機器などは単位時間あたりに伝送・送受信できる通信量に設計上の限界があり、トラフィックの量がこれを超えると極端な通信速度の低下や通信内容の欠落が生じたり、最悪の場合には不通になったりすることがあります。
バッチ処理
データを一括して処理する方法のこと。複数の作業について、あらかじめ手順を登録しておき、連続的に実行させます。
ブラウザ<Browser>
データや情報をまとまった形で閲覧するためのソフトウェア。近年はWebブラウザのことを指すことが多いです。
Microsoft EdgeとかGoogleとかのことだね
プログラミング<Programming>
コンピュータに意図した動作を行わせるために、まとまった処理手順を作成し、与えること。
プロトコル<Protocol>
コンピュータの通信接続手順や通信規格のこと。
メモリ<Memory>
コンピュータに内蔵される半導体集積回路(IC)を利用したデータの記憶装置のこと。
人間は年を取るとメモリがどんどん減っていくね…
それだけたくさん大事なことを貯めてるってことですね!
ライセンス<License>
開発者がそのソフトウェアの使用、改変、再配布、販売などの可否や条件を定めたもの、また、それを文書にまとめたもののこと。商用ソフトウェア製品などでは、ユーザが使用する権利のことを指します。
リソース<Resource>
目的を達するために役立つ、あるいは必要となる要素のこと。ビジネス分野では人材・物資・資金をまとめて指すことが多いです。IT分野ではソフトウェアやハードウェアを動作させるのに必要なコンピュータの構成要素やその能力(例えばCPUの処理速度やメモリ容量)などを指します。
ルータ<Router>
コンピュータネットワークの中継・転送機器の一つ。データの転送経路を選択・制御する機能を持っていて、複数の異なるネットワーク間を接続・中継することができます。インターネットとデバイスをつなげるために必要なものです。
まとめ
これで会議は大丈夫ですね!
会社の方針はDXを進めて効率よく業績を上げていくことだからね。これからもわからない言葉が出てくるだろうけれど、頑張ってついていくよ!
ぶっちゃけ私も言葉はわかっても、実際にプログラムできたり、データベースを構築できたりするわけじゃないんですよね。「そういう意味なんだな」ってわかってることで業者さんとちゃんと話ができることが大事かなって思ってます!
つづく
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