RPA初心者の方に向けて、RPAの導入についての素朴なギモンや、導入前のポイントなどを動画や図解入りでわかりやすく解説する連載コラム「初心、RPAを学ぶ」。第一回目は誰もが通る道「RPAって何?」について主人公:初心(はつこ)さんが調査していきます。
初心、RPAを学ぶ:第1回「RPAって何?」
ある日、上司に呼ばれた総務部の初心(はつこ)さん。
うちの会社でもDXを進めることになったんだ。それで、RPAっていうのを導入するから、職場の意見をまとめておいてよ。
RPAってなんですか??
ゼロからわかる!RPAと導入のコツ
「RPAとは?」「RPA導入を考えているけれど、どうすればいいのかわからない」といった方に向けて、わかりやすく解説した資料です。
RPAとは?
自分で調べてって言われちゃった。詳しいWEBサイトを見てみよう。……なになに?
RPAはRobotic Process Automationの略称で、「ロボットによる処理の自動化」を意味します。ロボットというと某自動掃除機のような姿を思い出しますが、ここで言うロボットは「ソフトウェアロボット」のことです。ソフトウェアやアプリケーションが、設定された通りに自動で作業を処理します。
見た目がロボっぽくないやつのことも「ロボット」って言うんだ!
RPAを使うとどうなるの?
「処理の自動化」っていうくらいだから、勝手に仕事をやっておいてくれるのかな?
RPAは繰り返し、決まったことをやるルーティンワークを得意としています。手作業だと間違うこともありますが、RPAは設定通りに動くため誤入力も大きく削減できます。
逆にRPAはアイデアを出したり、戦略を練ったりするような考える仕事は苦手です。よく聞くようになったAI(人工知能)は自分で学習して、イレギュラーな処理もできるようになっていくので、RPAと組み合わせるとさらに色々な業務が自動化できるようになります。
じゃあ、ただ数字を打ち込んだりコピペしたりする仕事はしなくてよくなるってこと? やったー!
RPAってどんな風に動くの?
でもそれってどういうこと? 動いてるイメージが沸かない……。
事例として、販売実績データを受注管理システムへ入力する作業を自動化した動画を見てみましょう。
これロボットが自動でやってくれてるの? すごい!
RPAって流行ってるの?
こんなに便利なら、使ってる会社もたくさんありそうだなあ。
RPAは大手企業や公官庁を中心に導入が進んでいて、近年は中小企業の導入も珍しくありません。一方で、せっかく導入してもうまく使いこなせずに、放置されてしまうケースも……。
しかし、少子高齢社会を迎えて働き手がどんどん減っていく中、業務自動化、そしてそれを支える組織のDX推進は、組織経営において欠かせない視点です。
最近では安価で専門知識が不要なアプリケーションが多数登場し、サポート企業も増えているため、今後RPAの利用はますます広がっていくと考えられています。
なんで会社がRPAをやるって言ったのか、わかっちゃったな!
RPA導入時の注意点
失敗するケースもあるみたいだけど、導入する時ってどんなことに注意したらいいのかな?
RPA導入時に特に気を付けたいのは、以下の2点です。
① 目的を明確にする
「残業時間を●時間減らしたい」「人件費を●円分カットしたい」といった目的があるからこそ、RPAの導入を考えたはず。そのためにどうするのか、という解決のための一つのツールがRPAです。
「RPAを導入しさえすれば業務効率化できる」という考え方は、導入失敗の原因にもなり得ます。
また、目的は会社や部署内でしっかりと共有することも大切です。
② 自動化する業務を決める
RPAには得意なことと苦手なことがあります。得意な業務をRPAに任せるようにしましょう。
得意なことは「データ化した情報」を「決まった動作」で「大量に繰り返し」取り扱うことです。Excelデータを別のデータベースへ移すのを繰り返したり、ネット上で特定の情報を収集したりするような作業は、RPAの便利さを強く実感できるでしょう。
自動化する業務を決めるためには、その業務がRPAに向いてるかちゃんと確認しないとダメなのか。
つまり部長が「やれ」っていうだけじゃ、効果が薄いわけね。
まとめ
● RPAは「ロボットによる処理の自動化」のこと
● RPAは少子高齢社会の中で業務効率化に欠かせないツールの1つ
● RPAは「データ化した情報」を「決まった動作」で「大量に繰り返し」取り扱うことが得意
● 導入する時は「目的を明確にする」「自動化する業務を決める」ようにする
つづく
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